「Cherry 1.4.3# 拡張パッチ」 の説明

はじめに

gocha氏 が配布されている 「Cherry 1.4.3#01 拡張パッチ」 の簡単な説明です。

Cherry 1.4.3# Patcher の画像

私の主観では、必須すなわち誰もが絶対に当てる必要があるものは 「拍子の分子を編集可能にする」 「NRPN/RPNをmidiOutShortMsgで送信する」 「CC入力ダイアログにおいて数字以外の入力を可能にする」 の3つです。

それ以外のものは、「絶対に当てる必要がある」 とまでは言えません。

説明を読んで各自で判断して下さい。

Contents

  1. 拍子の分子を編集可能にする
  2. NRPN/RPNをmidiOutShortMsgで送信する
  3. SMF出力時に歌詞イベントを出力する
  4. SMF出力時に拍子・調号イベントの順を反転する
  5. SMF出力時に空白マーカを出力しないようにする
  6. マウスホイール操作を有効にする
  7. Rythm/SFXトラックにおいてデュレーションを記憶する
  8. Rythm/SFXトラックにおいてデュレーションをピアノロールから変更可能にする
  9. CC入力ダイアログにおいて数字以外の入力を可能にする
  10. CC入力ダイアログにおける値の解釈をイベントリスト互換にする
  11. リアルタイム入力におけるアフタータッチの番号を修正する
  12. cherry.iniにおいてControlキーの代わりにControlChangeキーを読むようにする
  13. デュレーションリストを長くしてスクロールバーを取り除く
  14. デュレーションリストの全角文字を半角文字に修正する
  15. ファイル保存時の拡張子補完を小文字にする

1. 拍子の分子を編集可能にする

分子を直接入力出来るようになります。

これを当てないと、例えば 9/8 など、分子に 8 を超える数を入力出来ません。

絶対に当てる必要があります。

2. NRPN/RPNをmidiOutShortMsgで送信する

特定の音源で VCC による RPN/NRPN が効かないバグを修正します。

絶対に当てる必要があります。

3. SMF出力時に歌詞イベントを出力する

SMF出力時に歌詞イベントが保存されないバグを修正します。

歌詞を入力する場合は必須ですが、その予定が無ければ当てる必要はありません。

4. SMF出力時に拍子・調号イベントの順を反転する

パッチ製作者である gocha氏が 「これは単なる趣味であり」 と述べていますが、その通りなんだと思います。

特に当てる必要性は感じません。

まあ、お好みで。

5. SMF出力時に空白マーカを出力しないようにする

拍子を変更するときに 「Comment (Marker)」 に何も入力していない状態でもマーカが入力されてしまうバグ(?)を修正します。

結果として、その分の SMF の容量が小さくなります。

まあ、お好みで。

6. マウスホイール操作を有効にする

マウスホイールによるスクロールに対応させます。

私の環境下だと、マウスホイールを操作するとかなりの確立で Cherry が固まってしまいますので、推奨することは出来ません。

ただし、これは私の環境下だけかもしれませんので、試してみて問題が無さそうなら当てると良いでしょう。

7. Rythm/SFXトラックにおいてデュレーションを記憶する

Rythm/SFXトラックでピアノロールの長さ (Gate の値) を記憶します。

Cherry 1.4.3 (release) 版 では、ドラムを入力する時に Gate の値が 1 で入力されますが、それだと問題があるので 10 くらいにしなければなりません。

これを当てると、1度 10 で入力すれば以降も 10 で入力されるようになるので便利だと思います。

当てることを推奨します。

8. Rythm/SFXトラックにおいてデュレーションをピアノロールから変更可能にする

Rythm/SFXトラックで Gate の値をピアノロールから変更することが可能になります。

SFXトラックでは便利になりますが、Rythm トラックでノートを移動させようとした時に Gate の値が変わってしまうという誤作動が生じやすくなるため、お勧めは出来ません。

(Rythm トラックでは Gate の値に合わせて ● の大きさが変わるわけではないので、Gate の値が変わってしまったことに気付かない恐れがあります)

まあ、お好みで。

9. CC入力ダイアログにおいて数字以外の入力を可能にする

CC入力ダイアログで負の数を入力出来るようになります。

絶対に当てる必要があります。

10. CC入力ダイアログにおける値の解釈をイベントリスト互換にする

「定義ファイルで指定した初期値の値 ( 「.vcc」 ファイルの 「value=○○」 の値) がCC入力ダイアログの値に加算されてしまうバグ」 に対処したものですが、このバグは 「.vcc」 ファイルの 「value=○○」 という記述を削除すれば解決するので このパッチを当てる必要は全くありません。

11. リアルタイム入力におけるアフタータッチの番号を修正する

Cherry のナンバー指定ミスと思われるバグ (定義ファイルでは #151 に記述されているのに #150 が入力されてしまう) を修正します。

リアルタイム入力を使用しない場合は必要ないと思います。

まあ、お好みで。

12. cherry.iniにおいてControlキーの代わりにControlChangeキーを読むようにする

「cherry.ini」 を使用する際に、記述方式を 「ControlChange=」 のままで使用することが可能になります。

このパッチを当てなくても 「ControlChange=」 を 「Control=」 に書き換えることで対処可能ですので、当てる必要性はありません。


ただ、将来的に 「ControlChange=」 が仕様になる可能性がありますので、それが確定した場合は将来に備えて当てておいた方が良いことになります。

現時点では、このバグが 「cherry.exe」 の指定ミスなのか、「_cherry.ini」 の記述ミスなのか分からないので、当てるべきなのかどうかの判断が付きません。

まあ、お好みで。

13. デュレーションリストを長くしてスクロールバーを取り除く

次のように変わります。

デフォルト

パッチ導入後

(縦欄が伸びます)


まあ、お好みで。

14. デュレーションリストの全角文字を半角文字に修正する

次のように変わります。

デフォルト

パッチ導入後

(「4分音符」 が 「4分音符」 に修正されます)


まあ、お好みで。

15. ファイル保存時の拡張子補完を小文字にする

拡張子を付けずに保存した時のファイル名を 「.CHY や .MID」 → 「.chy や .mid」 に変更します。

昔は大文字が好まれたようですが、最近は小文字が好まれる傾向にあるように思うので、当てることを推奨します。


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